駿河湾/西伊豆・土肥港の投げ釣り 遊動天秤編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。汎用性の高いアイテムを駆使しながら、あらゆる釣りに挑戦します。バックパックを背負って日本全国川へ海へ、電車釣行もなんのその。当企画では、元祖パックフィッシャーの僕が釣行のいろはをお届けしています。

沼津の表面海水温が17度を下回った。今年は暖冬の影響で長らく高水温が続いていたが、いよいよちょい投げでは何も釣れなくなる最悪のシーズンに突入する。ここでちょい投げ師に残された選択肢は2つ。高水温を求めて南下するか、カレイやアイナメなどの低温を好む魚種を狙いに行くかだ。

今回は伊豆半島南部~西伊豆にかけての表面海水温がまだ17度台をキープしていたので、とりあえず西伊豆まで南下してみることに。ポイントは西伊豆のなかで最もアクセスが良い土肥港。遠征の為、気合を入れて朝マズメから出撃したのだが……

2月1日 土肥港 小潮
干潮 02:25 15:37
満潮 09:03 21:21

5:55 (GMT+9)

今日も箱根を越えて駿河湾へ。普段なら長岡で淡島方面へと向かうのだが、この日は伊豆縦貫道をひたすら南下。修善寺を越え、伊豆縦貫道の終点に当たる月ヶ瀬の道の駅でひと休み。空気は少し湿っぽく、冬なのにどこか夏の伊豆のような気配がした。狩野川の音も心地良い。伊豆が文学の題材になる理由、わかります。

6:28 (GMT+9)

月ヶ瀬から136号西伊豆バイパスをを進むと、あっという間に土肥の集落へ。今日のポイントは写真左手、赤灯台のある堤防の先端付近。シーズンになると青物を狙うアングラーで賑わうポイントだが、この日は土曜日の朝マヅメにも関わらず人の姿はなかった。気温は3度。僕は相変わらずの釣り気違い。

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6:36 (GMT+9)

今日はいつものジェット天秤は使わず、遊動式の天秤と小田原オモリを組み合わせることにした。天秤3セット、オモリ、サルカンの三点の合計は666円。ジェット天秤よりも100円ほど割高な計算。効果のほどは?

6:46 (GMT+9)

遊動式天秤を使用すれば、御覧のように魚が糸を引っ張ってもオモリを引きずることはない。したがって魚が捕食時に違和感を感じず、冬の低活性期でもエサの食い込みが良くなるというメリットがある。満を持しての導入だったが、のちにこの選択が不測の事態を招いてしまう。

動画1 餌のジャリメ

小田原のかめやで購入したジャリメ。滑り止めの粉がおがくずではなく、発泡スチロールのような合成素材だった。虫エサを使うといつもおがくずのせいで手が汚れるので、これは有難い。

6:49 (GMT+9)

記念すべき西伊豆第一投は潮通しの良い外海側から。しかし一投目から根かがりで天秤ごとロストしてしまう。以後2投に1回は根掛かりで天秤を失うというとんでもない事態に。どうやら遊動天秤の形状が根かがりに弱いらしい。シモリの多い場所で投げ釣りをするなら、着地する「面」を極力少なくしたジェット天秤を選ぶべきだった。早朝からの西伊豆釣行を台無しにする判断ミス。会社なら上司にこっぴどく叱られていただろう。

7:51 (GMT+9)

僅か30分で天秤4つをロストし、後がなくなったので内側の砂地に移動。結局釣れたのは小さなエソ1匹のみ。このまま内海で続けても大きな釣果は望めそうにないので、ジェット天秤の購入がてら場所を移動することにした。続きは後編記事へ。

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。