駿河湾/沼津・静浦漁港のライトなカゴ釣り 五目釣り達成編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。

青物不調の静浦漁港を攻略せよ

駿河湾を望む素晴らしいロケーションが自慢の静浦漁港。釣り場に着くや否や目に留まったのが、岸壁に腰かける一人の女性。でも釣り場に居る女性って大抵男がセットなんですよね。この方も例外ではなく、仲良く釣りデートを楽しんでらっしゃいました。

13:27(GMT+9)

ちなみに僕は女性との釣りデートなんて微塵も求めていません。あくまで海と向き合いたいから釣りをしているのです。彼女のために仕掛けを作るのは面倒くさいし、アオイソメも触れないようでは話になりません。

13:37(GMT+9)

今日も青物を狙うカゴ師がずらりと並ぶ静浦漁港。しかし青物が釣れている様子は全くありません。

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堤防で回ってきた噂によると、昨日から全く回遊がなくなってしまったとのこと。・・・ツイてない!

13:45(GMT+9)

前回の静浦漁港でのカゴ釣りではサビキを使用しましたが、今回は前回のサビキ仕掛けの下の針にオキアミをつけることにしました。狙いの幅を青物以外にも広げます。コマセはアミブロックを2kg購入。

13:46(GMT+9)

良い場所を見つけたのでバックパックから道具一式を取り出し、仕掛けをセット。カゴにコマセを詰め、針にオキアミを付け、汚れた手を洗ってから座ったまま投げる、という一連の動作をスムーズに行えるように配置を工夫しています。

見るからにコンパクトにまとめ上げられていますが、はじめからこうしたスタイルを確立できていたわけではありません。小さい頃から積み上げてきた釣りの知識と経験をもとに、無駄をそぎ落として辿り着いたのが今のスタイルなのです。

外道の魚影は多数確認

カゴにコマセを詰め、鈎にオキアミをつけ、いよいよ釣り開始。青物が釣れている様子が無いので、まずは近投からスタート。一投目、仕掛けが海になじんでから2分ほど経ったとき、ウキがゆっくりと海中に沈みました。

13:57(GMT+9)

上がってきたのはモノトーンのボーダー模様が特徴の、#13 イシダイの子どもでした。地域によってはその見た目から、シマダイとも呼ばれています。関西ではサンバゾウとも。小さいですが塩焼きにすると美味しいので持ち帰ることに。

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タカベの群れ、出現

何度か打ち返していると、やがてアミコマセに黄色いラインの入った魚の群れが。タカベです。群れをめがけてカゴ仕掛けを投入するも無反応。実はタカベはとても神経質な魚で、アミコマセに集まってきてもサビキやオキアミを食べてくれません。口も小さいので、小鈎でないと釣れないでしょう。そこで一旦鈎を川用の袖鈎に変え、タカベを専門に狙ってみることに。

小鈎にアミコマセを丁寧に刺せば、それまで釣れなかった#14 タカベが嘘のように釣れてきます。

14:31(GMT+9)

仕掛けとエサを変えた途端、案の定一投目で。その後は毎投ごとに釣れてきます。食べる分だけキープできれば良いので、タカベ釣りは15分ほどで終了。

ちなみに、最後に釣れた小さなタカベをリリースしたら、どこからともなくアオリイカがやってきて連れ去っていきました。恐ろしい。

深場狙いで大物HIT

仕掛をもとに戻し、今度は近投&深場を探ってみます。深場と言っても5mほど。カケアガリを意識して仕掛けを流すと、ウキがじわじわ沈み始めました。首を振るような引きとともに上がってきたのは、根魚の#15 オオモンハタ

15:02(GMT+9)

近年沼津界隈ではオオモンハタやアカハタなどの根魚が増えてきているようなので、ぶっこみやワームで専門に狙ってみても面白いでしょう。

続いて投入した仕掛けを放置していると、ウキに不審な動きが。ネンブツダイでもかかった?しかし合わせると突然の重量感と首を振るような振動。出まくるドラグ。まさかの大物HITです。

近投だったので魚影はすぐに浮いてきました。軽く40cmを超える、少し赤みがかった丸い魚体。横に縞模様も入っている。しかし最後に浮かせるために竿を大きくしゃくったことで痛恨のハリス切れ!大きな魚体は一目散に海底へと逃げてゆきました。恐らく大きなアイゴかイサキでしょう。

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16:45 遠投開始

気をとりなおして、そろそろ夕マヅメのチャンスタイムなので仕掛けを遠投。周りでは青物は一切釣れていないので期待薄ですが、夕マヅメなら出るかもしれません。

16:45(GMT+9)

振りかぶって遠投すると、コンパクトロッドでも結構な飛距離が出ます。青物狙いでも十分。何度か遠投を繰り返すと、やがてウキがスーッと海中に消し込まれました。青物かっ、とすかさず大きなアワセを入れ、引いてみるも軽い感じ。

16:57(GMT+9)

上がってきたのは小ぶりですが美味しそうな#16 イサキです。地元の方はウリボウと呼んでいました。。その後立て続けに同サイズのイサキがヒット。持ち帰って塩焼きにしましょう。模様的に、さっきかかった大物はイサキの大きいやつだったのかもしれません。

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またもや事件発生

日も傾いてきた午後5時頃、事件がまたもや起きます。また置竿にしてボーっと海を眺めていると、遠投していたウキが物凄い勢いで沈みました。クーラーに立てかけていた竿がなぎ倒され、とてつもない走りで仕掛けが横へと持って行かれます。この引きは確実にデカい青物。

横の常連さんとオマツリしてはいけないので、少々強引にリールを巻いていると、30m付近であっさりプツン。1.5号のハリスが見事に切られてしまいました。やはり沼津で青物を狙うにはライトタックルでは厳しいのか。

夕マヅメになると大勢の釣り人が堤防にやってきました。もはや入る隙が無いほど。噂によると夜にかけて大きなアジが回ってくるそうで。半信半疑で何度か打ち返すも全く音信がありません。

日も暮れかけた5時45分頃、遠投していたウキがようやく消し込まれました。巻いてみるとグーンとトルクのある引き。

17:47(GMT+9)

上がってきたのは良いサイズの#06 マアジ。これはうれしいお土産。美味しくないわけがない。持ち帰ってタタキにしましょう。既に暗くなってきたので、今日はこのアジを以て納竿です。

沼津のカゴ釣りをなめてはいけない

21:09(GMT+9)

今回の静浦釣行で釣れた獲物はイシダイ、タカベ、オオモンハタ、イサキ、マアジの五魚種。念願の五目釣りを達成することができました。しかし2回も大物をバラしたのが悔しいところ。次回 (来年?) はもっと強いタックルで挑みましょう。

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。