ライトカゴ釣りの仕掛けと釣り方全て教えます 真鶴半島・福浦漁港編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。

湯河原町の福浦漁港へ

二回連続でサーフからの投げ釣りをお届けしましたが、少し違う釣りをしてみたくなったので今日は真鶴へカゴ釣りに。

カゴ釣りとは、その名の通りカゴに詰めたコマセで魚を引き寄せる釣方で、アジやサバ、ワカシなどの青物狙いに効果を発揮します。

カゴを飛ばすという性質上、どうしてもハードな釣りになりがちなのですが、今回はコンパクトロッドでもカゴ釣りを楽しめるよう、仕掛けをライトにアレンジしました。

訪れたのは湯河原町の福浦漁港。真鶴半島の付け根に位置する、とても風光明媚な漁港です。

13:45(GMT+9)

その素晴らしいロケーションは神奈川の漁港でダントツ一位。東海道線真鶴駅から徒歩12分と駅チカなこともあり、個人的におすすめの釣りスポットです。

真鶴半島は箱根の溶岩が形成した起伏のある地形が特徴。坂が多いためか、漁師町なのに街並みに品がありますよね。

13:47(GMT+9)

今回は潮通しのいい赤灯堤防外側のテトラ帯を釣り座とします。

素晴らしいポイントなのですが、足場が悪いため初心者や子ども連れの方にはおすすめできません。堤防先端や内側でも十分釣りになりますので、初心者の方はそちらでどうぞ。

今日のタックル

今回はカゴ釣りをモバイルロッド向けにアレンジした「ライトかご釣り」ですので、タックルも文字通りライトな仕様。

女性やお子様でも違和感なく操作できるのではないでしょうか。

  • ロッド トラギアフォーズ944ML

モバイルロッドながら敢えての4継とすることで高性能を実現。しなやかなで弾力のある曲がりが特徴の素晴らしいロッドです。


  • ウキ サンナーフロートNo.5 8号

仕掛は前回と同じでこんな感じ。コンパクトロッドでカゴ釣りをする場合、玉ウキタイプのフローターを使うと重心が安定して投げやすくなります。

カゴ釣りなので羽根つきの遠投ウキを選びたくなる気持ちも分かるのですが、コンパクトロッドでは重心のブレを引き起こすのでやめましょう。


  • カゴ 第一精工 ワンタッチフタカゴ天秤小

糸絡みの少ない天秤方式で、かつ片手でフタを開けるだけでアミ姫を注入できることからセレクト。8号鉛も付いているのでオモリを買わずに済みます。

このサイズのカゴならコマセを多く買わずに済み、経済的なカゴ釣りを楽しめます。


  • ハリ 丸せいご7号

海釣りで最もオーソドックスな針です。今回は小型魚まで広範囲に狙いたいので、小さい7号をチョイス。


  • ハリス磯用1.5号(大型狙いは2号~)

常備の磯用フロロハリス1.5号です。大型の青物を狙う場合は2号以上をおすすめします。


  • 他 シモリ玉小々、ウキ止め糸小

シモリはウキと接合部分、ウキとウキ止め間のクッションとして使います。ウキ止めにはウキ止め糸小を使用。ウキゴムを使用するとガイドに引っ掛かるので使わないでください。


  • コマセ マルキュー アミ姫

コマセには手の汚れないチューブタイプのアミ姫を使用。ブルーベリーの香りなので女性でも安心してお使いいただけます。電車釣行だとコマセ臭くなるわけにはいかないのでありがたい一品です。


  • エサ オキアミ

青物(アジ、イワシ、サバなど)のみを狙う場合にはサビキでも可。今回はより多くの魚種を狙うため、あえてオキアミを使用します。各社から多くの商品が出ていますが、エサもちの点ではマルキューのスーパーハードに分があります。


外側テトラにて釣り開始

オキアミをつけていざ投入!まずは表層から攻めます。数投ごとに30cmずつタナを落とすと探りやすいです。

コマセで魚を一か所に留めておくため、投入点は極力固定してください。今回はカケアガリを意識して、20m地点に投入。するとすぐにウキが沈みました。

14:13(GMT+9)

上がってきたのはハンディーサイズの#05 クチブトメジナ。40cm以上に成長し、強い引き味を見せる磯釣りの人気ターゲットです。

ですが今回釣れてくるのはかわいいハンディーサイズばかり。辺り一面メジナの巣窟になっているらしく、1投ごとにハンディーメジナが釣れてきます。

表層ではハンディーメジナの入れ食い状態なので、タナ(深さ)を一気に1ヒロ下げてみることに(1ヒロとは、両腕を左右に伸ばしたときの胸も含めた長さのこと)。するとすぐにハンディーメジナとは違うアタリが。

14:37(GMT+9)

元気な引きで上がってきたのはなんと美味しそうな#06 マアジ。全国的に美味で知られるアジですが、相模湾のアジはとくに絶品。今夜のから揚げが楽しみです。結局納竿までに2尾のアジを釣ることができました。

15:45(GMT+9)

手を変え品を変えても釣れてくるのはハンディーメジナばかり。飽きてきたのでテトラ際に仕掛けを落とすと、何やら変な魚がついてきました。

その名も#07 ニシキベラ。毒々しい見た目ですが、身は淡白な白身で普通に食べられます。でも今回はリリースすることに。

17:15(GMT+9)

陽が落ちてくると、相模湾名物#08 ネンブツダイの入れ食いタイムに突入。ネンブツダイは相模湾の堤防釣りでは定番の雑魚で、サビキで100匹以上釣れることも珍しくありません。

夜行性で、夜になると大きな群れで漁港にたむろしています。クセのない白身が美味で、南蛮漬けや空揚げにするとよいでしょう。自分で生んだ卵を口の中で育てるという子煩悩な一面も。

18:09(GMT+9)

アジやサバ狙いでカゴ釣りを始めてみたのですが、案の定雑魚中心の釣りになってしまいました。私はそれでも楽しいのですが、青物の回遊情報をネットで確認すればより良い結果が得られるでしょう。

これから秋にかけて青物の本格シーズンに突入するので、皆さんもカゴ釣りの準備をしてみてはいかが?

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。