パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。
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久々の電車釣行
2020年もいよいよ終盤を迎え、海水温の低下と共に各地で釣れ盛っていた青物の群れも沖へと姿を消してしまいました。
イナダにカンパチ、ソウダガツオと我を忘れて大釣りするのもいいのですが、この夏はちょっと趣旨に反する釣りをしてしまったのかなぁと。
一時は完成したかのように思えたこの釣りの概念も、ここにきて再び練り直さなくてはならないと思うようになりました。
鳴くも鳴かぬもホトトギス、真の求道者たるや一切の邪念を捨てるべし。と、いうことで荷物と釣具を再び仕分けし、もっと身軽に釣行できる体制を考えてみました。
8:20(GMT+9)
そして向かうは冬の江の島。海に向かう路線といえど、周りの乗客は私が釣り人とは誰も思っていないでしょう。
旅行者か、もしくはちょっとラフな格好で休日出勤する人くらいないでたちです。
8:58(GMT+9)
暫く来ないうちに竜宮城の片瀬江ノ島駅は新たな装いに。
途中島きち丸さんでアオイソメを1パック買い、やってきたのは境川の河口に位置する片瀬漁港。
9:05(GMT+9)
朝市などで有名ですが、整備された長大な2本の堤防は釣りポイントとしても知られています。
なかでもここ、外海側の西プロムナードは比較的魚影が濃く、厳寒期以外なら行けば何かしら釣れるのではないでしょうか。
9:10(GMT+9)
今日の狙いはもちろんシロギス。外海側は綺麗な砂地なので、深みへ落ちる前のシロギスがまだ居るはずです。人工の岩場にはチヌ師の姿もちらほら。
そしてこちらが今回新たに導入したザ・ノースフェイスのバックパック。テルス35 Lというモデル。
9:21(GMT+9)
今までの60ℓのバックパックでは電車釣行にはやや大げさな気がしていましたが、これなら違和感なく溶け込めるのではないでしょうか。旅行や登山にはもちろんのこと、通勤や買い物にも十分使える大きさです。
そしてテルス35 Lの高さ(65cm)に合わせ、仕舞寸法61cmのトラギアフォーズ764MLも新たに購入。振り出しながら高性能な4継で、かつこの仕舞寸法のモデルは唯一無二なのではないでしょうか。
7:3の調子が投げカワハギなどに最適なのもうれしいですよね。
クーラーボックスは氷の溶けにくい冬季はソフトクーラーで充分ですが、ハードクーラーが良ければダイワのスノーラインS300Xを使用してください。35ℓのバックパックに収まる貴重な縦長ハードクーラーです。
ほか、バックパックには折り畳み式の水くみバケツやウェットティシュ、タオル、ジップロックなどを搭載。軽量・コンパクト・汚さないの3原則を徹底的に追求してみました (笑)
下げ潮に苦戦する前半戦
海を覗くと、チヌ師のマキエにこぞって大きなボラが。汽水域でもあるため居つきのボラが多いのでしょう。ほかスズメダイ系の小型魚もちらほら。
思いのほか魚っ気があり投げも期待できるかと思いましたが2時間アタリすらありません。やはりこの浅場で下げのタイミングを選んだ時点で負け戦は確定なのか。
11:17(GMT+9)
シロギスは人一倍(?)潮位に敏感な魚なので、下げなら潮位の高いタイミングか、上げ潮を狙わないと釣れない傾向にあるのです。
やがて上げ潮に切り替わりしばらくすると、セオリー通りプルプルっと。
12:31(GMT+9)
湘南のシロギスは伊豆方面のシロギス、日本海のシロギスと比べやや褐色気味ですが、それでもいつみても美しいいでたちです。
色の違いは恐らく湘南海岸の、火山灰交じりの砂質のせいなのでしょう。或いは水質も関係しているのかもしれません。
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湘南港大堤防へ
再びアタリが無くなったので、橋を渡り湘南港大堤防に移動。
13:32(GMT+9)
その場所柄故に休日は激戦区で、常に入る隙もないのですがこの日は運よく上段外向きのポイントをゲット。
しかし底質は非常に粗く、もう少し砂地が欲しいところ。上段は先端寄りのほうが投げ釣りには向いています。
やがて岩礁帯らしくササノハベラがヒット。
13:43(GMT+9)
カゴ釣りばかりしていたので暫く顔を拝んでいませんでしたが、やはり安定感ありますよね。恐らく過去最多で釣っている魚なのではないでしょうか。
更に潮位が上がり魚の活性が高まると、今度はキュウセンも。
13:55(GMT+9)
水温の低下と共に深みに移動してしまうので釣るなら今のうち。色が綺麗で身質がスープに合うので、工夫次第で栄える料理が作れるのではないでしょうか。
そして14時を過ぎると、ゴゴッというベラとは違ったアタリが。
14:13(GMT+9)
スズメダイのような見た目ですが、よく見るとどうも違うようです。フエダイとスズメダイを掛け合わせたようないでたち。恐らく#62 南方系の魚の幼魚のはず。
黒潮の流入が直接ぶつかる江の島では、死滅回遊魚として南方系の魚が迷い込んでくることがよくあります。個人的な経験では真鶴や城ヶ島などよりも不思議な魚が釣れること多し。
小さいのでリリースしましたが、今後水温の低下とともに死んでしまうのかもしれません。
その後エサ切れと共に試合終了。大堤防ではもう少し左側に入れていたらカワハギなどの釣果があったかもしれませんが、全体的にこの時期の湘南らしい寂しい結果に終わりました。
まぁ久々の釣りで気晴らしはできたので良しとしましょう。