パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。
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近所で手軽に狙える大物
先日のハヤ釣りに引き続き、今日も近所の金目川へ。立ち込みながらの遡上中にちょうど鯉の群れを見つけたので、これはチャンスと狙ってみることに。
俗にいう「パン鯉フライ」「パンプカ」と呼ばれる狙い方で、その名の通りパンを浮かせて流します。鯉に食い気があれば表層まで食べにくる筈。
仕掛をセットしたら、ポイントまで気配を消して移動しましょう。人馴れしていない鯉は警戒心が強く、急に水面をのぞき込んだりすると散ってしまいます。
パンを流れに乗せ、鯉の前まで来るとさっそくガバっと反応が。しかしエサだけ取られてしまいます。その後、なんと仕掛けを見切られるように。
手を抜いて3号のピンクの道糸にグレバリを直結していたので、慌てて1.5号のハリスを結び直しました。鯉の視力は一般的に悪いと言われているので、これなら流石に分からない筈。
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しかしそれでもまだ仕掛けを見切ってきます。お前は寒グレか。
そこで、ハリが完全にパンに隠れるようにエサの付け方を変えました。パン鯉フライではパンの耳の部分にハリを掛けるのですが、ハリのチモトや結び目を濡らしたパンでカバー。
すると流石のスレ鯉も騙されたらしく、物凄い勢いでパンを吸い込んでいきました。
3つ数えて合わせると、ロッドに物凄い重量感が伝わります。しかし場所が浅かったためか、慎重なやりとりでもすんなり近寄ってきました。最後は岸辺にずり上げます。
丸々太った見事な野鯉。普段の海釣りではなかなか釣れない大物です。これが鯛なら素直に嬉しいのですが、鯉なら普通どんな釣り好きでも食べませんよね。鯉を専門に狙う鯉師も普段はリリースしているそうです。
しかし私は一応プロのブロガー。ようは普通でないことをするのが仕事のようなものなので、その場で下処理をしてお持ち帰りすることに。
一般的に鯉が食用とされない理由はその泥臭さ。仮に食べるとしても、臭みを抜くために清水で何日も泥抜きをしなければならないといいます。
しかし鯉はかつての日本を代表する食用魚。江戸時代には江戸城の殿様に献上されていたほどですから、身が不味いわけではないのでしょう。
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それに鯉は魚類のなかで最も栄養価が高いとされています。ビタミンB1やタウリン、コラーゲンなどが豊富に含まれていて、滋養強壮や美容に効果覿面。ビタミンB1やタウリンというと、かのリポビタンDの主成分ですからね。
これぞ里山の伝統、鯉こくとは
日本の鯉料理として最もポピュラーなのは、古くから山間部で食べられてきた鯉こくなのではないでしょうか。ようは鯉の味噌汁です。
輪切りにした鯉を卵巣とともに、1時間以上煮込んで作ります。根菜との相性もいいらしい。
硬い骨に四苦八苦しながらなんとか鯉を輪切りにして、その全てを煮込みました。
なのでさぞかし体にいいことでしょう。ひとくちすするだけで、コラーゲンが口にまとわりつくのが分かりました。
味は素朴な魚の味噌汁という感じ。特に臭みがあるわけでもなく、誰でも普通に食べられると思います。味噌の味が染みるのか、作りたてよりも作り置きしたほうが美味しい?
今回は泥抜きなどの処理は一切しなかったのですが、全く臭みが無いのは何故でしょう。金目川の水が綺麗だから?それとも鯉はもともと臭くない?気になるところです。
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