神奈川/真鶴半島・福浦漁港のライトなフカセ釣り 爆寄せグレ編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。

真鶴半島西岸に位置する福浦漁港は僕のお気に入りスポット。そのロケーションの素晴らしさは県内でも指折りで、釣りをせずとも訪れることがよくある。

潮通しが良いため釣りものも豊富で、夏なら青物、冬ならイカやメジナの好釣場となっている。特に中型メジナの魚影は天下一で、ひとたびコマセを撒けば海面が黒くなるほどの群れがやってくることも。

釣りものの少ない冬場でもここにくれはボーズはあり得ないので、絶景の中今日もしれっと竿を出してきました。

2月21日 福浦漁港 小潮
干潮 09:21 21:42
満潮 14:43 21:42

6:21 (GMT+9)

今日は朝まずめから福浦漁港へ。冷たい潮風と鳶の鳴き声が心地いい。この日の福浦漁港は釣り船の出船を待つ釣り人や朝一番の漁から戻った漁師たちでいつになく賑わっていた。

6:23 (GMT+9)

今日の集魚剤は爆寄せグレ。その名の通り非常に集魚力の強い撒きエサで、単体での使用もできるほど。定番のV9と比べてもその差は歴然で、爆寄せを撒くと海中のメジナが狂ったように乱舞することもある。V9と比べるとやや高くつくが、それも爆寄せを選ぶ価値は十分にある。

7:01 (GMT+9)

ポイントはいつもの外向きテトラで。今日は波気もなく絶好の釣り日和。しかしここのメジナは波気があるほうがよく釣れる。昨今の低水温も相まって、シビアな釣りになる予感。

竿はいつもと同じトラギア・ティップトップS906ML。ミディアムライトなのでよくしなり、竿を立てると磯竿のようにも使えるのが魅力。そしてコマセ用バッカンにはひも付きの水くみバケツを採用。折りたためて、更にその場で海水に漬けて洗えるので普通のバッカンよりも便利です。

7:31 (GMT+9)

コマセを撒くと海面に多くのグレが瞬く間に集まってきた。しかし一向にハリ掛かりせず、エサだけを取られ続けてしまう。仕掛を見切られているようだった。そこでハリスを磯用2号から銀鱗1号に変更。糸の太さを半分にすることにより、魚に違和感を与えないようにする戦略だ。予感は的中し、以降アタリが連発するように。しかし糸が細いので、掛かった瞬間に竿を立てると少しでも大きな固体はバレてしまうようだ。コンパクトロッドは磯竿のようにはしならないので、特にソフトなやりとりが必要とされる。

8:05 (GMT+9)

エサ取りとバラシに苦戦すること30分、ようやく手のひらサイズのメジナを釣り上げることができた。海中にはおびただしい数のメジナが居るのに、この1尾を釣るのに1時間もかかってしまった。メジナ釣りのゲーム性の高さを実感。

8:45 (GMT+9)

再びエサを取られるようになってしまったので、ハリをグレバリ1号から袖バリ4号に変更。もともと川釣りやハゼ釣り用に買ったハリだが、柄が細いのでスレたメジナに効果を発揮するのではないかと思った。しかし強引にやりとりすると折れる危険性もあるので、更に繊細なロッドワークが必要になる。メジナ釣りは神経戦そのもの。魚のために寿命が縮む思いをすることがよくある。

8:54 (GMT+9)

暫くして足裏サイズのメジナがヒット。このサイズでもメジナの引きは強烈で、何度かテトラの中へ突っ込まれそうになるもなんとかかわし浮かせることができた。このあと同じサイズを立て続けに3尾。柄の細い袖バリなので、ハリを飲まれてしまうケースが相次いだ。メジナが違和感を感じていない証拠なのだけど、ハリ外しの手返しが悪くなるため厄介だ。しかし玉ウキではどうしてもアタリの初動を捉えきれず、アワセが遅れてハリを飲まれてしまう。悩みごとの多い釣りだった。

9:37 (GMT+9)

グレの合間には小さなメバルも登場。3月になれば大きなメバルも接岸するシーズンとなるので、また夜釣りに来ようと思う。ちなみに、真鶴半島のメバルは普段甲殻類を食べているのか、アオイソメよりもオキアミを好む傾向にあると思う。グレと同じように撒きエサを使ったフカセ釣りで狙うといいだろう。そして春先には稚鮎も食べるようになる。

10:21 (GMT+9)

疲れてきたので一旦休憩。堤防の付け根には漁協直営の「みなと食堂」があり、旬の地魚を美味しくいただくことができる。出てくる料理の全てが大きく、豪快。一度ご賞味あれ。

10:45 (GMT+9)

今日は風もなく、海のコンディションが安定しているので後半戦は棒ウキを使用することに。アタリの初動を見極め、確実に魚をハリに掛けるという点ではやはり高感度な棒ウキに分がある。魚がエサに触れただけでも動きに出るので、前回の真鶴釣行ではほぼ全ての魚を上顎にハリ掛けすることができた。福浦のスレたメジナに果たして効果はあるのだろうか。

11:11 (GMT+9)

暫くコマセを打ち続けていると、やがてトップが微妙に抑え込まれるアタリ。すかさず合わせると上顎へのフッキングが見事に決まっていた。これぞ高感度棒ウキの真価。このあと釣れた2尾も同じように上顎にハリ掛かりさせることができた。

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11:26 (GMT+9)

季節風の影響で荒れがちな日本海とは違い、相模湾の海は冬に最も穏やかになる。澄み渡る空と海、水面に光る太陽のきらめき。相模湾は冬が最も美しいと思いません?

11:39 (GMT+9)

ウキを棒ウキに変えたことで、#44 スズメダイも掛かるように。この魚、かわいい姿ながらフグやカワハギと並ぶ最強のエサ取りだと思う。アタリなくエサが取られるときは大抵こいつが居ると思ったほうがいい。今日はしっかりエサ取り容疑で逮捕。ちなみに初島の第二漁港ではスズメダイの大きい個体が沢山釣れます。

12:02 (GMT+9)

結局この日はメジナ6、メバル1、スズメダイ1の結果に終わった。試行錯誤の末なんとか6尾のメジナをキャッチできたものの、とにかくアタリが取れず、エサのみ取られることが多かった。海中には夥しいほどのメジナが居るにもかかわらず、掛けられないこの悔しさ。当面の間、アタリを取ることにこだわった釣りを模索する必要がありそうだ。

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。