神奈川/真鶴半島・真鶴港のライトなフカセ釣り 堤防の寒メジナ編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。

漁村から都市を包囲する

農村から都市を包囲する。これは国共内戦下の中国で、共産党を勝利に導いた毛沢東の言葉です。不利な形勢から逆転するため、彼は農村を拠点に農民を取り込みながら遊撃線を展開しました。都市部を掌握する国民党と資本家たちを、農村から包囲したのです。

私が思うに、今日におけるネット媒体の地政学も当時の中国と似たようなもの。金融、コスメ、恋愛、転職、グルメなどの都市部のキラキラ情報はごく少数の資本家勢力の手中にあり、持てる者と持たざる者の格差は広がるのみ。私のような資本力の無い後発の弱小ブロガー陣営は、彼らの圧倒的な情報力を前に苦戦を強いられるものなのです。

そこで私は毛主席の戦略に倣い、漁村から都市を包囲することを考えた。関東近郊の漁港の釣り情報を検索しているのは東京で日々搾取に苦しむ都市のプロレタリアート達なので、各地の漁港を周り釣り情報を発信すれば彼らを取り込むことができるのではないか。

…そんなわけで今までずーっと昼夜を問わず漁港に通い詰めてきたのですが、その甲斐あってひとまず沼津の解放戦略は成功したようです。毛沢東でいう、延安を攻略したあたり?

しかし目標としている100万PV/月にはまだ遠く及ばず。東京在住の釣り人が検索をかけているポイントを、今後も執拗に当たっていく必要があります。

そこで目を付けたのが神奈川県の西の端、真鶴半島。関東では言わずと知れたグレ釣りのメッカで、休日には多くの釣り人で賑わいます。

アクセスを稼ぐためには、ここでグレを釣るしかない!!

だけど道具を揃えるのが面倒くさい!!コマセも極力撒きたくない!!

と、ここで思いついたのが、モバイルロッドと必要最小限の装備を使った堤防でのライトフカセ釣り。

ただの妥協といわれてしまえばそれで御仕舞なのですが、真冬で釣りものが少ないなか、堤防で気軽にグレが釣れればそれはそれでありなのかなぁと。

13:38 (GMT+9)

記念すべきライトフカセ初戦は真鶴港にやってきました。入江に面した岸壁といくつかの小堤防から成る漁港ですが、所々小型グレが居ついているポイントがあります。今回釣り座とするのはこの堤防。普段は地元の方が腰を据えてグレを狙っているポイントですが、今日は強風のためか誰も居ません。メジナは波立っているほうがよく釣れるのでチャンスなんですけどね。

13:39 (GMT+9)

真鶴と言えば、このまるでモナコのようなう美しい入江の景色。箱根噴火時の溶岩でできた真鶴半島は地形の変化に富み、伊豆に引け劣らない美しい景観を楽しむことができます。江の島方面と比べると人が少なく落ち着いた雰囲気なので、東京近郊で静かな休日を過ごしたい方は一度訪れてみてはいかがでしょう。

▼参考記事
関東/東京近郊でおすすめのウォーキングスポット・真鶴半島を駅から先端まで歩く

13:45 (GMT+9)

今日の仕掛け。フカセ釣りといえば玉ウキですが、今回は入江での釣りなので感度の高い小型の棒ウキ(睡蓮2B)を購入。

ハリには、口の小さいアイゴや海タナゴなども掛けることを想定してサイズの小さいサシアミグレ1号を採用しました。

魚の少ない冬の釣りなので、今日は極力敷居を落として楽しみましょう。キャッチャーミットは広く、浅く。

13:55 (GMT+9)

竿はちょい投げ同様トラギア・ティップトップS906MLを使用。ミディアムライトなのでよくしなり、磯竿のようにも使えるのが魅力です。

そして青の水くみバケツをコマセ用バッカンに応用。折りたためて、その場で海水で洗えるので普通のバッカンよりも便利です。妥協主義といわれてしまえばそれで御仕舞ですが、まぁ気軽に楽しめれば良いでしょうw

14:01 (GMT+9)

コマセを足元に少しずつ打っていると、徐々にエサが取られるようになりメジナの気配が。そして棒ウキが僅かに沈んだところをすかさず合わせると、手のひら強のメジナが登場。サイズの割に引きが強く、竿を立てるとトラギアが半月のようにしなりました。堤防でのフカセなら、磯竿を使うよりも楽しいかもしれない。

14:13 (GMT+9)

しばらくグレに餌を取られたあと、ウキが勢いよく消し込まれました。大物かと思いきや引きは弱い。ついていたのは可愛いマイクロサイズの#40 メバル。そういえば高校生の時、メバリングで初めてメバルを釣ったのもここ真鶴港でした。

メバルは漢字で春告魚と書くように、これからが本格的なシーズンに突入します。夜、電気ウキにアオイソメで狙ってみれば、大型の可能性もあるかもしれません。

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16:30 (GMT+9)

メバルが釣れた後、風が強くなり暫く車に退避。その後2時間風はやまず、貴重な釣行時間が無駄に。再開できたのは日没迫る16時半。夕マズメの短期決戦にかけるしかないようです。

16:34 (GMT+9)

丸々2時間吹きすさんだ箱根からの暴風は、16時半を過ぎるとぴったりやんでしまいました。海はたちまち鏡面のような凪に。棒ウキを使ったフカセ釣りはこんなときが一番楽しい。まるでヘラ釣りのような、趣のあるひとときでした。

16:37 (GMT+9)

コマセを三度撒いたところでトップが半分沈むアタリ。合わせると強烈に突っ込むような引き。足元の根をかわし、上がったのは本日2枚目のグレ。

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青みがかった魚体がとても美しい個体でした。いつの日か、モバイルロッドで40センチオーバーのグレを釣ってみたいなぁ。

16:41 (GMT+9)

暗くなりウキが見づらくなったので電池を挿入し点灯。暗がりでウキを交換するのが面倒なので、昼間から電気ウキを使うと良いでしょう。日没間際にアタリの連発するメジナ釣りに重宝するアイテムです。

16:43 (GMT+9)

再び仕掛けを投入すると、グレとは違うウキが小刻みに動くようなアタリが。すかさず合わせると左右に走る。上がってきたのはフカセ釣りの定番外道、#41 アイゴでした。

アイゴは草食性が強く、普段は磯の海藻などを食べているのですが、その食性からか内臓がアンモニア臭く、釣り人からは「小便たれ」と嫌われています。しかし小型~中型のものの食味はよく、刺身や煮つけ、一夜干しなどで美味しくいただくことができます。

16:50 (GMT+9)

そしてアイゴの最大の特徴は、鋭い背びれの棘に高分子タンパク毒があること。刺されると患部は腫れ、蜂に刺されたようにズキズキ痛みます。かつて友人がアイゴに刺された現場に居合わせたことがあるのですが、彼のあの悲痛な表情といったら…

刺されたあとの処置法として、小便をかける、冷水に漬けるなどの根拠のないデマが拡散されているようですが、正解は患部をお湯に漬けること。アイゴの毒はタンパク毒なので、加熱すれば分解してしまうのです。お湯の調達が困難な場合、コンビニのあったかいお茶をかけると良いでしょう。

この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。