沼津/内浦・重寺港の投げ釣り 駿河湾冬の投げ納め編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。汎用性の高いアイテムを駆使しながら、あらゆる釣りに挑戦します。バックパックを背負って日本全国川へ海へ、電車釣行もなんのその。当企画では、元祖パックフィッシャーの僕が釣行のいろはをお届けしています。

天秤の選択ミスによる撤退を余儀なくされた土肥釣行。根がかりによるロスト連発で天秤を追加購入する必要が出てしまった。西伊豆では付近に大型の釣具店が無いため、今日は泣く泣く沼津まで戻ることに。

136号沿いにある上州屋函南店でジェット天秤を買い、次に向かったのは重寺漁港。淡島のたもと、駿河湾最奥部に位置する小さな漁港だ。水温は下がってしまったが水深だけを頼みに攻めてみることにした。

2月1日 重寺港 小潮
干潮 02:25 15:37
満潮 09:03 21:21

11:43 (GMT+9)

函南の上州屋で天秤を購入し、向かった先は重寺港。付け根に広い駐車スペースがあり、カゴ釣りでマダイが釣れる人気の釣り場だ。この日は平日にも関わらず、多くのカゴ師やフカセ師で堤防は満員御礼。奥に一か所だけ僅かなスペースがあったので、そこに入らせてもらうことに。しかし相変わらず投げ師は僕一人。

11:44 (GMT+9)

あわしまマリンパークで有名な淡島が目の前に。写真右のピンクの建物は去年12月に元運営会社が破産した淡島ホテル。現在ではグットリゾート社の経営により営業は続けられているが売上は芳しくない様子。価格は一泊3万円から。沼津という地味な場所柄外国人観光客を上手く取り込めなかったのだろう。

12:00 (GMT+9)

今日のタックルはいつもと同じ自己流ちょい投げ。市販の投げ仕掛けを使わず、ハリスには根ズレに強い磯用ラインを、針はイソメを刺しやすく丈夫なケン付き流線を使用。根掛かりによる損失を抑えつつ、ちょい投げながら思わぬ大物も仕留められる仕様となっている。気になる方は下記のリンクへ。

▼参考記事
釣り初心者におすすめのちょい投げ 自己流タックル/仕掛け全解説

開始時刻は12:00、エサはジャリメを用意。

12:12 (GMT+9)

まずは正面へ70mほど遠投。着底までは20秒と、ここもやはり駿河湾奥特有のドン深となっていた。数投ののち、上がってきたのはいつものササノハベラ。納竿までに数匹釣れたが全て小さく海中の冬の訪れを実感した。

13:12 (GMT+9)

遠投ののち、着底からゆっくりサビいているとカケアガリの手前で仕掛けが突然重くなった。タコかと思い速巻きすると、上がってきたのはなんとエギ。エギとは、主にイカ釣りで使われるルアーのこと。エギングでは着底のあとに誘いを掛けてイカを寄せるため、エギも根かがりでロストすることが多い。しかも海底に残されてかなりの年月が経っているのか、フジツボが付着して最早原型を留めていなかった。投げ釣りではこのようなことはよくあり、釣れたルアーが新しいと貰って使うこともしばしば。

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13:19 (GMT+9)

そして次に釣れたのは小指にも満たないサイズのトラギス。トラギスのストックが豊富な駿河湾だがこの場所では何故かこのチビだけしか釣れず。厳寒期にはやはり深みに落ちてしまうのだろうか。

14:08 (GMT+9)

海面にはフカセ師の撒いたコマセに集まるタカベの群れ。タカベは頭のいい魚で、釣るには細いハリスに小さな鈎を一本つけ、刺し餌にはコマセと同じアミエビを使わなくてはならない。オキアミでは見切られるし、トリックサビキにアミエビを付けても全く食わない曲者だ。ただ塩焼きや刺身がとても美味しい魚なので、一本鈎で腰を据えて狙ってみるのもいいだろう。

その後アタリが無くなったので、この日は15:00に納竿とした。今年は異例の高水温が続き、1月後半まで何とか釣果を維持できたものの、いよいよ本当に厳しい季節になってしまったようだ。魚が居ないのに竿を出しても仕方ないので、今シーズンの駿河湾でのちょい投げはこれで最後でとしよう。水温が上昇しシロギス等がムラなく釣れる5月以降にまた来ようと思う。

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。