中国珠海市が海外ノマド・フリーランスに最もおすすめな都市である14の理由

インターネットが幅広く普及した今日、職場に囚われずに各地を移動しながら仕事をする『ノマド(nomad:遊牧民)』の存在が広く認知されました。

よりよい環境を求めて居場所を海外に求めるノマドも出現し、彼らは俗に「海外ノマド」と呼ばれています。

そんな海外ノマドたちが選ぶ居場所の特徴として、物価が安いこと、環境が良いこと等が挙げられますが、タイとインドネシアは彼らの需要を満たす最もポピュラーな国らしいです。最近ではブルガリアやジョージアなんかも注目を集めているようです。

しかし、僕が題材としている中国は彼らの居場所としてはどうも不適らしく、中国で活動しているノマドは中国の専門家ばかり。

どうやらネット規制や反日のイメージのため、ノマドたちが中国を避けているようです。

中国はノービザで滞在できる期間も15日と短いため、確かにタイやインドネシアと比べると不便なのかもしれません。

しかし、ここで黙っちゃいないのが広い中国。

海外ノマドに世界で最も最適な場所は、実は中国にありました。

広東省南部、マカオに隣接する経済特区の珠海市です。

以下、僕が海外ノマドの滞在先として中国珠海市を推す理由を、徹底的に解説したいと思います。

1.徒歩で滞在期間をリセットしに行ける

珠海はマカオに接する街です。1997年にポルトガルから返還されたマカオには一国二制度が適用されているので、珠海からマカオへ行くにはイミグレを通過する必要があります。

日本人がこのイミグレを通過すると、中国を「出国」し、マカオに「入境」したことになるのですが、また珠海に戻ると再び中国に「入国」したことになり、滞在許可日数がリセットされます。

中国の場合、パスポートを持つ日本人に与えられたビザなし滞在許可日数は15日間なので、2週間に一度くらいマカオに行って戻ってくると、そのまま中国に居ることが今のところできるのです。

タイなどはこうした「ビザラン」行為を厳しく規制していいますが、中国に規制の動きは見られません。

ここで注意してほしいのですが、いくらビザランで滞在期間がリセットされるとはいえ、現地の企業に雇われて仕事をしては絶対にいけません。アルバイトも当然NGです。

パスポートを持つ日本人がビザなしで中国でできることは、あくまで観光、商用、親族訪問又は通過のみです。就労には別途Zビザが必要なので、くれぐれも「雇われ仕事」はしないようにして下さい。

ただ、中国で一人でブログを更新するくらいなら問題ないです。作業はあくまで「ネット上で一人でできること」に留めましょう。

2.食べ物が安くて美味しい

僕が拠点にしている珠海の「拱北」エリアには、大小さまざまな中国料理店がひしめき合っています。

広東料理、四川料理、東北料理、上海料理、日本料理、などなど、珠海に居れば食べ物に困ることはまずありません。

ローカルめしなら値段も安く、僕の大好きなこの潮州風味の豚もつきしビーフンは1杯たったの10元(150円)です。

それに加え、珠海では1,000円も出せば本場の飲茶を体験することも可能です。朝飲茶でちょっと贅沢してから作業、なんてのもありですね。

また、熱帯の珠海は果物も安くて豊富。柑橘類のほかにも、レンブやアテモヤ、パッションフルーツ、グァバ、スターフルーツなどの南方系の果物を安く買うことができます。

表示価格は500g単位。自分で果物を袋詰めして、お店の人に重さを測ってもらいます。

食事のバランスが偏りがちな海外ノマドですが、珠海に来れば健康的な食生活を送ることができますよ。

3.家賃・宿代が安い

海外ノマド生活で最も大きな出費は、やはり家賃や宿代などの居住費です。駆け出しのフリーランサーなら誰しも居住費を押さえたいと思っているはず。

珠海は、そんな駆け出しフリーランサーの懐事情に優しい街です。

僕は旅を題材としているので固定の部屋は借りず、格安ホテルに連泊しているのですが、珠海なら一泊1,100円くらいから個室を取ることができます。

僕のようにホテル泊でいいという方はこちらのバナーからTrip.comにアクセスしてみてください。

Trip.comは中国最大手の旅行会社、Ctripが運営する日本人向け予約サイトです。

価格、立地(商業エリア→拱北)を絞り込み、珠海のホテルを検索してみると、海外ノマド向けの格安ホテルがたくさん出てくるはずです。

中国には外国人お断りのホテルも多いですが、Trip.comはCtripの国際ブランドなので、外国人が泊まれないホテルは出てきません。

ちなみに、これはあまり教えたくなかったのですが、拱北の北側にある联发酒店(リェンファー・ホテル)は個人的なおすすめです。

一泊1,500円くらいしますが、値段の割に清潔感があります。ちなみに裏は山なので、住環境も抜群です。清潔感とコスパ、住環境を全て求めるなら联发酒店でしょう。

また、珠海なら賃貸の相場も安いです。

御覧のように、月20,000円~30,000円も出せれば30㎡-45㎡くらいの家具付きの部屋に住めます。日本の賃貸のように面倒な審査もなく、パスポートを提示してデポジット(家賃1-3ヶ月分)を不動産屋に払えば部屋を見学してその場で鍵をもらうことができます。

しかし、賃貸だと業者とのやりとりや別途光熱費も発生するので、中国初心者の方にはやはり格安ホテルをおすすめします。

4.街がコンパクトで便利

僕は珠海を奇跡の街と呼んでいます。その理由は、海外拠点生活を送る上で必要な要素が全て徒歩圏内にまとまっているから。

珠海の中心地に当たる拱北地区には、

・安く滞在できるホテル
・飲食店街
・イミグレ(滞在期間の延長)
・スーパーやコンビニ
・スタバやマクドナルド
・銀行ATM
・海や公園
・鉄道駅
・長距離バスターミナル
・賃貸住宅
・両替屋

などが徒歩圏内に揃っており、快適な海外ノマド/フリーランスライフを送ることができます。

起床→朝食(お粥)→ホテルで作業→マックで昼食→海で散歩→スタバで作業→夜は仲間と火鍋

なんてサイクルも実現するかもしれません。

5.中国語を勉強できる

世界最多の母語話者数を誇る中国語。今では中国の経済的台頭により、日本社会でも英語と並ぶ重要なスキルになりました。

当然ですが、中国・珠海を拠点とすれば、執筆活動に勤しむ傍ら中国語の勉強もできてしまいます。

ちなみに中国語は大陸中国だけでなく、台湾、香港、マカオ、シンガポールでも通用するのも魅力のひとつ。

今のうちに珠海で中国語をマスターして、他人を一歩リードするのもありです。

6.両替が便利

珠海の拱北イミグレ近くには両替屋が多く、気軽に日本円⇔人民元の両替ができます。中国の他都市だと中国銀行でしか両替できない場合が多く、手続きも煩雑なため両替屋の存在は大きいです。

中国の両替屋では、100円は何元になるのかでレートを提示してきます。

2019年10月29日現在、イミグレ前の両替屋のレートは6.05人民元=100円でした。ちなみに、中国銀行のレートは6.25、他の両替屋のレートは5.95前後。

慣れれば中国銀行での両替がお得ですが、それまではこのイミグレ前の両替屋を使うといいでしょう。

また、中国のATMでは、日本のキャッシュカードで中国元をそのまま引き出すことも可能です。条件はVisa、Master、JCBなどのクレジット/デビット機能が付いていること。


↑僕は楽天カードを使っていますが、中国工商銀行、中国銀行のATMで引出が確認できています。24時間引き出せて、手数料も一律1,063円なのでまとめて引き出せば両替屋や中国銀行を使うより断然お得です。

7.マカオ、香港に気軽に行ける

珠海に拠点を置けば、マカオには徒歩で、香港にはバスで(港珠澳大橋経由)気軽にアクセスできてしまいます。

ビザランついでにマカオで世界遺産巡り、香港観光なんてのもありです。

8.冬でも暖かい

熱帯に属する珠海は、冬でも暖かく過ごしやすいのが魅力。

グラフを見ると、最も寒い1月の平均最高気温は18℃、平均最低気温は13℃。珠海では暑過ぎず寒すぎず、丁度いい気候で越冬できます。

ここで注意なのですが、中国南方の広東省は冬に暖房の効かないお店や施設が多く、薄着だと少し寒い思いをするかもしれません。熱帯とはいえ、越冬するならコートやセーターなど、暖かい服装も忘れずに持ち込みましょう。

ちなみに、どんな格安ホテルでも個室に暖房が無かったことは一度もありません。

9.大陸を旅行できる

珠海を拠点とすれば、気晴らしに雄大な中国大陸を旅することもできます。中国初心者の方にはおすすめできませんが、僕のように旅をしながらアウトプットを出すことも理論上は可能です。

イミグレに隣接する珠海駅からは中国各地へ向かう高速鉄道が出ているので、上手く利用すると良いでしょう。ちなみに珠海駅からのおすすめの行先は桂林です。中国を代表する、まるで山水画のような景色を楽しむことができます。

ちなみに、列車の予約や旅先でのホテルの予約もTrip.comが便利です。中国を旅するならアクセス必須のサイトですね。

10.海がある

珠海には海もあります。珠江から流れ出る土砂の影響で、水色は決して綺麗とはいえないのですが、それでも潮風が人間のメンタルに及ぼす良い影響は絶大。長時間パソコンに向かって作業することが多いので、気軽に海辺で気晴らしできる珠海の環境は本当に有難いです。

また、珠海沖30キロ地点には东澳岛という離島があり、綺麗なビーチと手付かずの自然を満喫できるそうです。东澳岛の詳細については、現地に行ってからレポするつもりです。

11.漢字がわかる

中国は漢字発祥の国。街の看板や標識を眺めてみると、面白いほどその意味がわかります。また、現地の人との意思の疎通に困ったら、漢字で筆談すると伝わったりします。

英語はあまり通じませんが、漢字が通用するので生活の難易度は低いほうなのではないでしょうか。

12.紛れられる

同じ東アジア人である中国人と日本人の見た目は近いので、日常生活で浮いたり目立ったりしないのが珠海のいいところ。こちらが外人だとバレなければ興味の対象にされることもないので、落ち着いて作業に取り組むことができます。

ヨーロッパだとアジア人はスリの標的にされたりもするので、地元民に紛れられるメリットは大きいです。

13.雰囲気がゆるい

僕が珠海を愛してやまない理由は、その程よいゆるさにあるのかもしれません。中国にして、どこか東南アジアのようなゆるさが漂っているのです。それが社会ののレールを逸脱した僕のような草の根パッカービザなし海外ノマドにとって居心地がすこぶる良い。

そして雰囲気がゆるくても何故か堕落することはなく、むしろ心地いい環境が常にメンタルを支えてくれるのでいつもいいアウトプットを出せます。珠海マジックとでも言うべきでしょうか。

海外ノマド/フリーランスの方のみならず、学生さんがちょっと夏休みの課題や卒論を書きに来るというのもありです。

14.日本が近い、航空券が安い

珠海へは香港国際空港からバスでアクセスします。日本から香港へのフライト時間は4時間前後と近く、便数も多いので非常に便利です。香港ドラゴン航空などのLCCを利用すれば非常に安くアクセスできてしまうのも魅力ですよね。

ちなみに、中華圏への航空券はTrip.comが圧倒的に強いです。僕はかつてTrip.comで片道2,700円の香港行き航空券を入手したことがあります。

上記のリンクからTrip.comにアクセスし、香港線を検索してみてください。

日程が決まっていれば往復で買ってもいいですが、未定なら片道航空券でもOK。ちなみに僕は片道航空券で何度も香港から中国へ入国していますが、入国拒否されたり中国側イミグレで質問されたりしたことはありません。過去に一度だけ、日本の空港で事情や日程を聴かれましたが、普通に答えて難なくパスできました。

香港空港から珠海へのバスについては下記の記事を参考に。
https://tabiwaza.info/hzmb/
記事は香港空港→マカオ行きバスの乗り方ですが、珠海行きも出ています。後日僕もレポートを書きますのでお待ちください。

政府のネット規制を回避する方法

中国で普通にインターネットを使うと、中国政府によるネット規制のためTwitterやFacebook、Lineなどが使えません。ネットでの発信が重要な意味を持つ海外ノマドにとって、これらの規制は死活問題です。

しかし、彼らが中国を避ける最大の要因になっているネット規制も、実は割と簡単に回避できてしまいます。今回はその方法を2つ、紹介します。

①.VPNを契約する

中国にで生活する日本人の間で最もポピュラーなのが、VPNを契約するという方法。簡単に説明すると、中国に居ながらにして、他国のサーバーにつないで規制を回避してしまうというやり方です。

日本人に最もおすすめなのが、こちらのセカイVPN。


↑月額1,000円、そして最大2ヶ月無料で試すことができます。日系企業のVPNなのでサポート面もバッチリです。

中国で僕も使っていますが、時折繋がりにくくなる海外他社のVPNと違い、接続がとても安定しています。

②.中国の規制に対応したWifiを日本で契約して持ってくる

定番なのがイモトのWifi。中国の規制に対応した独自のプランが存在します。


4Gだと日額1,280円~、30日プランで23,000と若干高額なので、長期滞在の方には向きません。ですがVPNと違い、この方法なら現地のWifi接続やネット環境が必要ないため短期滞在の方にはおすすめです。

※注意
中国政府のネット規制は普段VPNでやり過ごせますが、政治的イベントの影響で繋がりにくくなることもあります。そんなときは徒歩でマカオに行って、スタバでWifiを使えばいいのですが、いちいちイミグレを超えるのは面倒です。中国政府が規制しているSNSを介して人と密に連携する必要がある方や、国内外のサイトから常に高度な情報を収集したい方などは中国は避けたほうが無難です。

ちなみに、ワードプレスの更新自体はVPNが無くても問題なくできます。一度珠海に来てみて、合わなければ他所へ移動するのもありです。それがノマドですから。

中国で日本向けワードプレスサイトを運営したいという方へ

僕は日本でXサーバーを契約してから中国に来ましたが、ワードプレスの更新に支障が出たことは一度もありません。また、このサイトがVPN無しで中国から見られなくなったことも無いです。


↑中国でワードプレスサイトを更新したいという方、安定なのでおすすめです。

珠海に来たら中国SIMを購入しよう

中国では中国の電話番号が無いと受けられないサービスが多いので、SIMフリーのスマホをお持ちであれば、現地SIMを購入することをおすすめします。日本と違い、中国では電話番号の契約に煩雑な手続きは必要ありません。パスポートを提示して、プランを選ぶだけで即SIMカードを渡してもらえます。

中国联通の月20GB/200元(2ヶ月)のSIM辺りがおすすめです。

反日感情について

珠海市の所属する広東省の反日レベルは全体的に低いです。広東省に駐在、または留学していた日本人6人から話を聞きましたが、日本人だという理由で嫌な思いをした経験は一度も無いそうです。もちろん僕もありません。

しかし、中国国内に反日世論が全く無いわけではなく、日頃仲間内で日本の愚痴を言ったりしていることがあります。ただ、常識的な中国人なら、例え彼の政治思想がどうだろうと、中国に居る日本人に対して急に悪態をつくようなことありません。むしろ良くしてくれたり、興味を持ってくれたりすることのほうが多いのではないでしょうか。

中国の人もあなたが日本人だということ以上に、あなたの人柄を見ています。現地の文化を尊重し、良識的な行動を心掛けていれば、あなたもきっと歓迎されるはずですよ。

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この記事を書いた人

『TRANS JOURNAL』編集者。神奈川県出身。京都外国語大学外国語学部卒。卒業後は製紙会社などに勤務。ここでの専門はイギリス。パンと白米が余り好きでなく、2020年にはじゃがいもを主食とする生活を目指すも挫折する。