寄せエサで寄せる相模川水系小鮎川のハヤ釣り オイカワ/ウグイの釣り方編

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。愛用のトラギアを片手に、日本全国、いや世界を釣って回ります。目指すはモバイルロッドの釣り図鑑?身近な水辺で繰り広げられる、ポケモンGOさながらの冒険をお楽しみください。

神奈川の清流へ

小鮎川は丹沢山地の西の端、清川村を源流とする一級河川。上流にダムのない、正真正銘の清流です。川幅や水量がちょうどよく、遡上しながら気持ちのいい釣りができます。

14:31(GMT+9)

コロガシや友釣りで鮎を釣ることもできる季節ですが、今回私が狙うのは総称「ハヤ」と呼ばれるコイ科の小型魚たち。鮎釣りと比べると敷居が低く、手軽に狙えるのが魅力です。

14:35(GMT+9)

今日のタックルは袖鈎+ガン玉のシンプルな脈釣りです。目印にはフカセ用のシモリ玉を使いました。

そして今回は以前から試してみたかったマルキューの寄せエサ「寄せ太郎」も使用。丸ごと1個投下するのはもったいないので、手で適当なサイズにちぎり、仕掛けの届くポイントに投下してください。寄せ太郎は比重があるので多少流れが早くても底に定着します。瀬の淀みに投げ込むや否や川底には大量の魚影が出現。これは期待大。

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14:48(GMT+9)

つけエサには淡水釣り師お馴染みの赤虫を使用。赤虫は前回使った紅サシよりも色が鮮明でやわらかいため、非常に食いがいいエサです。寄せ太郎を投下した場所からやや川下に仕掛けを流すと、すぐにひったくるような当たりが。

14:55(GMT+9)

きれいな#001カワムツが釣れました。前回の小鮎川の記事でも書きましたが、カワムツはもともと西日本の固有種。10年前まで相模川水系のこの川でカワムツが釣れることはありませんでした。どうやら琵琶湖産アユの放流に混ざって相模川水系に進出してきた模様。

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小鮎川はもうカワムツの独壇場といっていい程、群れであちこちを占拠しています。関西人はがめついですが、どうやら魚もがめついようです。

15:12(GMT+9)

しばらくカワムツのアタリが続いたあと、カワムツよりも鋭い引きで上がってきたのは見事なオスの#10 オイカワでした。

オイカワは初夏から秋にかけて産卵シーズンを迎えるのですが、この時期のオスはメスの気を引くためド派手な婚姻色を身にまといます。鮮やかであればあるほどモテるといわれていますが、真偽のほどは不明。仮にそうだとするとこのオイカワは相当チャラい部類に入ります。

15:41(GMT+9)

立て続けにオスのオイカワがヒット。でも婚姻色がかなり薄めです。草食系オイカワなのでしょうか。表情もなよっとしています。あまりモテなさそう。でもきっとメスオイカワの中にもうちはパリピ無理みたいな個体がいて、彼のような草食系オイカワにも需要があるのではないでしょうか。

16:21(GMT+9)

角度を変え、仕掛けが底を這うように流すと、突然グーンとトルクのかかる引きが。何度か突っ込まれつつ、上がってきたのは#11 ウグイ。カワムツが小鮎川に出現する前、小鮎川をオイカワと共に牛耳っていたのはこのウグイ。それが今では関西人のがめつさにすっかりなりをひそめてしまいました。

まさかウグイの安否を心配することになるなんて。だってウグイも相当しぶとい魚ですからね。この後夕方にかけて、コンスタントにウグイが掛かるようになりました。

16:47(GMT+9)

今回の小鮎川は釣行では、カワムツ、オイカワ、ウグイの3種、合わせて二十数匹を釣り上げることができました。やはり寄せ太郎の効果はすごいです。一か所に留まって脈釣りをした場合、寄せ太郎を使わなければ数匹の釣果に留まっていたいたでしょう。寄せ太郎はハヤ釣り必携のアイテムです。

小鮎川のポイントですが、R246号新小鮎橋から下小鮎橋までの区間が釣りやすいです。流入する用水路があるため、吾妻団地より上流のほうが水質がクリア。下小鮎橋より先、清川方面や荻野川を攻めてみても面白いかもしれません。

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清流の味覚 ハヤの天ぷらを味わう

折角なので今日釣れた3魚種を天ぷらにして味を比較してみましょう。上からウグイ、オイカワ、カワムツです。

ウグイ 臭みこそないのですが、身は淡白で水っぽく、あまり美味しいとはいえません。冬のほうが美味しいとのこと。

オイカワ クセのない味で、そこそこ美味しくいただけます。身が薄く骨っぽいのが難点。

カワムツ 小鮎川のハヤ3魚種のなかでは断トツの美味!身は淡白ですがしっかり味が乗っていて、上品な香りを楽しむことができます。関西からやってきたがめついやつらですが、気軽に釣れて美味しいなら悪いことではないでしょう。見た目も美しいので、ひそかな人気魚種となることを期待しています。

天ぷらの食味ではカワムツ>>オイカワ>ウグイの順となりました。ハヤはシーズンによっても風味が変わるので、寒バヤの季節にもう一度食べ比べてみましょう。

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この記事を書いた人

パックフィッシャー、それは、一本のモバイルロッドに全てを託した至高の釣り人。三浦、湘南、伊豆、沼津をフィールドに、コンパクトな釣りを綴っています。